「アーカイブは利益を生む」と中国のアーキビストから聞き、新鮮な感動を覚えたことがあります。使われてナンボ、の世界から、さらに一歩突っ込んで、アーカイブには元々お金が宿っている、ということを言っているのだと思われます。
企業の場合、業績に寄与しないアーカイブへの投資が難しいのは確かでしょうから、この言葉は、私達に勇気を与えてくれるものです。
では、アーカイブはどのようなシーンで使われるのでしょうか。最近の事例から紹介してみましょう。
ひとつひとつが、幾ら利益を生み出したという定量性を求めるのは難しいのですが、それでも例えば、「5.」などでは、忘れられた工法を武器に年商を一気に4倍に上げた建設会社があります。「8.」の生産性向上では、一人の社員が書類探しに1時間費やしたとして、1万人の社員がいたら、そのロスたるや、金額に換算したら膨大なものになるでしょう。
そう考えると、やはり、「アーカイブは利益を生む」のです。
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